2022/12/02 14:16

牛はなぜ、草だけであんなに大きく育つの?


牛が草だけ食べてなぜ大きくなり、肉になるのか?

不思議に思っている方もいらっしゃるのではないででしょうか。


馬や羊も草が主食で成長していますが、

食べている牧草との関係があるのでしょうか。

実は、消化の仕方にポイントがあるのです!


草など植物の細胞は強固なセルロースの壁で出来ています。

人間や他の動物では強固なセルロースの壁を消化分解できないので、植物の栄養を充分取りこむことは出来ません。

しかし、牛などは草の細胞壁を消化できるため、植物細胞の栄養も吸収できるのです。

牛は草だけで十分な栄養を摂り込め、余った糖分は肝臓を経由し、最終的には脂肪に転換されて体に溜めます。


牛は特殊な胃を4つ持っており、
第1の胃や第2の胃にはバクテリアやコロトゾアなどの微生物がいて、セルロースを少しずつ分解し、
第2の胃から再び口に戻して発酵させ、すりつぶすことを繰り返します。

これを1日に6~10時間もかけてやっているのです。


第1の胃が一番大きく、大人の牛で150~200ℓもあります。

第2の胃と第3の胃は縮んだり緩んだりしながら内容物を調整し、

第4の胃で更に消化を進め栄養分を取り込みます。

牛の胃を反芻胃というのは、このように反芻作業を繰り返すからです。



胃の中のバクテリアなどの微生物は草を栄養源にして増え、バクテリアの体を構成するタンパク質が胃の中でアミノ酸に分解され牛の栄養源となります。
また、デンプンはデンプン分解菌によって分解されブドウ糖として吸収されます。

分解され吸収されたブドウ糖はエネルギーとして、アミノ酸は血液で各部位に送られDNAに基づいて部位を成長させます。

これが草食動物の消化・成長のシステムです。

反芻動物は、バクテリアを胃の中に飼育しているといっても良いでしょう。

またその胃は微生物の発酵タンクとも言えます。



豆知識となりますが、焼肉で食べるミノは牛の第1の胃の部位、ハチノスは第2の胃、センマイは第3の胃で第4の胃の部位はギアラと呼んでいます。

反芻動物は牛のほかにヒツジ、キリン、シカなどがいます。
ところで、馬も草を食べのですが、馬は反芻動物ではありません。
馬は胃の機能が小さく、小腸で食物成分に適応した強力な酵素分泌物でタンパク質や脂質や炭水化物を消化し、大腸で微生物によって作られた栄養素を大腸壁から吸収します。そこで作られた揮発性脂肪酸が馬の重要なエネルギー源となります。

馬は胃の機能が小さいため少しずつ食べて、最終的には多くの量を必要とします。
タンパク質を必要として大量の草を食べるのですが、必要なタンパク質を取る分炭水化物を摂り過ぎてしまうため、炭水化物のカロリーを消化するため走り回るのです。

人間は鼻と口で呼吸しますが、馬は鼻呼吸しかできません。しかし大きな鼻や効率的な呼吸方法で長距離を持続的に走ることができるのです。

牛の消化の方法と、それによって肉が造られていく過程がご理解いただけたでしょうか。また、馬も消化の方法は違いますが牧草で肉を体に貯えていきます。

人間も体に合った消化方法で日々活動しています。
日々の生活は健康が必須の条件です。
豊富な酵素を含む発酵食品が体内の消化を助け健康な体を維持します。

特に米麹は最適な補助食品です。

ご家庭での食事は健康と成長を守るための条件ですが、健康と成長を助ける米麹甘酒もぜひお試しくださいませ。

「米麹甘酒あまま」は、ご家族の健康のお手伝いをいたします。