2022/11/25 13:29

12月はどんな月?


旧暦12月は師走(しわす)、師馳(しはす)又は極月(きわまりづき)、その他に晩冬、

氷月、限月など色々な呼び名があります。

年末はお坊さんを自宅に呼び経を唱えてもらった習慣から師・僧侶が走るといわれますが、

元々の語源は「しはす」で、大言海には「歳極(としはつ)ノ略伝カト伝フ」とありますが、

実際はよく分かっていないそうです。

一年最後の月、それぞれに色々な行事が重なりせわしない月です。



<12月1日(木) 赤い羽根共同募金>

1947年(昭和22年)、市民団体「国民助け合い運動」としてスタート。

その後社会福祉法により中央共同募金会が主催。

紅い羽根の募金ですが、羽根の色は赤以外の色もあるようです。



<12月7日(水) 大雪>
二十四節気のひとつ。冬至の前の日まで。

雪がたくさん降り本格的な冬の始まりを言います。熊やカエルが冬眠に入るのもこの時期です。

時候の挨拶に「大雪の候」で始めることができます。

「大雪の折から」「大雪の砌(みぎり)」や「冬将軍」も挨拶に使えます。



<12月8日(木) 針供養 成道会(え)>
針供養は、使えなくなった針を神社や寺に納めて供養します。

それまでの固い生地から最後は柔らかい生地でということで、

豆腐やコンニャクに刺して供養する所が多いようです。

成道会は、お釈迦様が35歳の時悟りを開いた日を記念する日です。

「蠟八会(ろうはちえ)とも呼ばれます。



<12月13日(火) 正月事始め>
この日は万事に大吉とされる「鬼宿日」で、

煤払いや松迎など正月を迎える準備の日とされます。

お歳暮が正月用のお供え物で、この日から始めた事の名残といわれます。

お歳暮は関東では12月のはじめから25日まで、関東以外では13日から25日までといわれます。

ハムやソーセージ、鍋の具材、お酒が支流ですが、

最近では健康志向で米麹甘酒もよく贈られています。



<12月22日(木) 冬至>
冬至は二十四節気のひとつで、一年で最も昼が短く夜が長い日です。

この日は札幌の日照時間は9時間0分、東京9時間45分、那覇では10時間30分です。

一年で最も昼が短いということは翌日からは昼が長くなるということで、

この日を境に再び力が甦ってくることから「一陽来復(いちようらいふく)」と言い、

冬至を境に運気が上昇するともいわれます。

冬至には「ん」の付くものを食べると「運」が呼び込めるといわれており、

大根、ニンジン、レンコン、うどんなど「ん」の付くものを食べる

「運盛り」という縁起もあるそうです。

かぼちゃも別名「南京(なんきん)」で「ん」の付く食べ物です。

冬至の語呂合わせに冬至=湯治(ゆじ)=融通(ゆうずう)という語呂合わせで、

湯治に入るところもあります。

「ゆず湯に入って融通を利かす」そうです。確かに柚子湯は体にも良いですね。



<12月24日 クリスマスイブ>
イエス・キリストが生まれたのがクリスマスイブ、クリスマスの前夜です。

キリスト教ではイエスの誕生日ではなく、降誕の日とされています。

クリスマス前夜と訳されていますが、生まれたのがクリスマス当日の夜でした。

教会暦では日没が日付の変り日なので、生誕が12月24日の日没のタイミングで、

教会暦ではクリスマスは25日になっています。

クリスマスツリーは常緑樹で、一般にはモミの木とされています。

クリスマスツリーに飾りつけをするのは19世紀以降のアメリカからだといいます。



<12月31日(土) 大晦日、なまはげ、除夜の鐘、年越しそば>
大晦日は歳神様を迎え入れるための準備をする日でした。

そのため、大晦日の夜は歳神様を待つため、

一晩寝ない風習が残っているところがあります。

大晦日の歳神様来訪を境に、次の日から新しい年が始まります。

なまはげ、除夜の鐘、年越しそばなどの習慣は、一年の垢落としと新年の準備なのです。


大晦日そして新年には、ぜひ今年も「米麹甘酒あまま」で乾杯してくださいませ!