2022/09/30 10:28

10月は旧暦で神無月(かんなづき、かみなしづき)と呼ばれます。
神々が出雲の国に行ってしまい留守になるという「神なし月」が「神無月」になりました。
一方、神様の集まる島根県では「神在月」「神有月」と呼ばれます。
また、「神無月」は「醸成月(かもなしづき)」が語源という説もあり、「醸成月」とは「新米でお酒を醸す月」という意味です。

10月1日(日) 「日本酒の日」「衣替え」
新米の収穫が始まる10月は多くの酒蔵が日本酒造りを始めます。
10月1日を日本酒の日にしたのは、日本酒造組合中央会が1978年に制度化したものです。
その趣旨は米の収穫と酒造りに適した冬(寒さ)を迎えるタイミングと、十二支の「酉」にあります。「酉」は本来「酒壺」を表していました。「酉」は十二支の10番目に当たることから10月が「酒の月」で1日が「日本酒の日」となったものです。
また、10月1日は「衣替え」です。衣替えは平安時代に中国から伝ったもので、宮中行事として年2回衣を替えるようになりました。

10月7日(金)  「長崎くんち」
日本三大くんちの一つで、長崎市にある諏訪神社の秋季大祭。7日から10日まで行われます。
北九州北部で行われる秋祭りで、その年の収穫に感謝して奉納されます。
福岡県福岡市の「博多くんち」、10月23日、24日
佐賀県唐津市の「唐津くんち」、11月2日から4日
くんちの意味は諸説あって、おくんちと称して「(御)9日」「(御)供日」「(御)宮日」と幾つかの漢字表記があります。


10月8日(土)  「十三夜」
9月に十五夜がありましたが、その一か月後に訪れるのが十三夜のお月見です。
十五夜のお月見を見て十三夜のお月見を見ないのは「片月見」といって縁起が悪いといわれているので、十三夜のお月見もお酒を片手に楽しんでください。
十五夜を「中秋の名月」と呼びますが、十三夜の月は「後の名月」と呼ばれます。
十三夜は晴れることが多いので、「十三夜に曇りなし」という言葉もあります。
2022年は10月8日が十三夜です。毎年変わるのでご注意を。

10月10日(月) 「スポーツの日」
昭和39年10月10日に東京オリンピックの開会式が行われ、これを記念して昭和41年から「体育の日」が制定さされました。令和2年から「スポーツの日」と名称が変えられました。

10月14日(金) 「鉄道の日」
明治15年10月14日に新橋駅から横浜駅を結んだ日本初の鉄道が開業しました。
当時は鉄道を敷く土地がなく、全長の三分の一は海上に築堤を築いて線路を敷設しました。
当初は初めての電車にどう乘るかで、履物を脱いだり色々混乱して乗っていたようです。
鉄道省により「鉄道記念日」として制定されましたが、平成6年に「鉄道の日」に改称されました。

10月17日(月) 「神嘗祭(かんなめさい)」
伊勢神宮では毎年10月7日に五穀豊穣の感謝祭―神嘗祭が行われます。
神嘗祭は西暦721年に始まったとされます
新嘗祭(にいなめさい)も同じ五穀豊穣を祝う祭りですが、毎年11月23日行われる宮中祭祀です。


10月31日(月)  「ハロウィン」
ハロインの起源は古代ケルト人が行っていた秋の収穫祭や悪魔祓いの儀式です。
古代ケルト人は11月1日を新年としていました。
大晦日にあたる10月31日には死者の魂が家族に会いに来ると考えられており、この時悪霊も一緒に来ると信じられていました。
キリスト教が広まってもケルト人のこの習慣はそのままキリスト教に取り入れられました。
キリスト教では11月日を諸聖者の日(All Hallow`s Day)といい、すべての聖人と殉教者を記念する祝日となっています。
その前日の10月31日は諸聖者の日の前夜(All Hallow’s Eve)が略されたのが(Hallowe’en)で、ハロウィンの語源といわれています。
ケルト人はカブを使って魔よけにしていたのですが、アメリカではたくさん摂れるカボチャを使ったそうです。
現在アメリカでは宗教的な意味合いは無くなり、子供が楽しむ地域のイベントになっています。
子供たちは仮装をして「Trick or Treat」と言いながら各家庭を訪れお菓子をもらいます。
「Trick or Treat」は「お菓子をくれなきゃいたずらするよ」という意味です。
日本では地方でこのような風習が伝わっていたのか、例えば北海道ではお盆の時期に「ろうそく出せ出せよ、出さなきゃひっかくぞ、おまけにかっちゃくぞ。」といいながら各家庭を一軒一軒回りお菓子をもらう行事としてありました。

年末が見えてくる季節の10月です。腰を落ち着け、しみじみと紅葉を味わってください。
神無月には「神な月」=「神を祭る月」も語源のひとつとも言われ、日本酒のお供えを大事にする月でもあるようです。
ご家族で飲める発酵飲料、健康のお供「米麹甘酒あまま」を是非10月もお楽しみください。