2022/08/22 11:02

はや9月になります。9月も色々な行事が控えています。
暦の上ではお月見や墓参り、お彼岸があり、6日黒の日、12日宇宙の日、19日苗字の日、24日掃除の日、29日クリーニングの日などあるのですが、周知の行事を見てみましょう。

旧暦九月は長月(ながつき)です。由来は長い月夜「夜長月」から来ているといわれます。秋分の日から夜が長くなるからです。

9月1日(木) 防災の日
1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなみ、1960年(昭和35年)に制定されました。
この日は立春(2月14日ごろ)から数えて210日、雑節の「二百十日」に当たり稲が開花する重要な時期ですが、台風の来襲することも多いので農家も漁師もこの日を厄日として戒めました。風を諫める「風祭」の行事が各地に残り300年の歴史を持つ富山市の「おわら風の盆」が有名です。

9月9日(金) 重陽の節句
桃の節句や端午の節句と同じ五節句のひとつで、奇数(9)が重なる9月9日を陽が重なると書き「重陽(ちょうよう)の節句」としました。
不老長寿や繁栄を願う行事が行われます。
菊を用いて不老長寿を願うことから「菊の節句」とも呼ばれています。
古来、菊は薬草として用いられ延命の力があるとされていました。菊のおかげで九歳のまま700年を生きたという「菊慈童(きくじどう)」という伝説もあります。
また、「後の雛」というひな人形を飾る習慣もあり「大人のひな祭り」とも呼ばれます。
ひな人形のあるご家庭では一年間しまい込むのではなく、半年後に出して虫干しするという暮らしの知恵でもあるようです。しかも大人が楽しむ「大人のひな祭り」です。
       豊作の雨御覧ぜよ雛達       一茶   (七番目記)

9月10日(土) 十五夜、中秋の名月、お月見
2022年の9月10日が十五夜です。
十五夜は旧暦8月15日を指し、旧暦では7月~9月が秋にあたりますが「中秋の名月」を楽しむ日として新暦で今年の9月10日が十五夜となります。
庶民の間では実りに感謝する行事と重なり、芋類の収穫祝いと重ねて「芋名月」とも呼ばれます。
月の表情はウサギに例えられています。ウサギは慈悲の象徴とされ人々の月に寄せる思いがこの日に感じられます。お月見、団子、そしてお酒が合う日です。

9月19日(月) 敬老の日
9月の第三月曜日が敬老の日です。
「多年にわたり社会に尽くして来た老人を敬愛し長寿を祝う日」として制定されました。
敬老の日は日本独自の祝日です。
1966年9月15日が祝日「敬老の日」となって親しまれてきました。2003年から9月の第三月曜日が敬老の日となり、老人福祉法の改正により9月15日を「老人の日」とし、9月5日~21日を「老人週間」としました。
敬老の日に是非米麹甘酒あままを!


9月23日(金) 秋分の日
春分と秋分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる日です。
9月20日~9月26日が秋彼岸。彼岸は3月の春彼岸と9月の秋彼岸があり、雑節のひとつです。
9月20日彼岸入り、秋分の日(23日)彼岸の中日、26日を彼岸明けと呼びます。
仏教で悟りの世界を「あの世」として「彼岸(ひがん)」といい、その反対側の私たちのいる煩悩の世界を「此岸(しがん)」と呼びます。彼岸は西、此岸は東にあるといわれ、太陽の渡る東西が等しい春分と秋分は「あの世」と「この世」が最も通じやすくなると考え、お彼岸の墓参りをするようになったといわれます。
このお彼岸は他の仏教国にはない、日本だけの行事です。
彼岸花はキンモクセイです。お供え物は「おはぎ」が有名です。日本では小豆の赤色を目出度い色と考え、秋の彼岸に咲く萩の花に合わせて「おはぎ」と呼ばれるようになりました。

9月29日(木) 招き猫の日
右手を挙げている猫はお金を招き、左手を上げている猫は人招きとされています。
京都では黒い招き猫が商売繁盛の象徴とされています。

9月は、お月見も秋の収穫と結びつき、自然観賞と自然礼拝に満ちた月です。
防災の日には亡くなった方々を悼み災害を心にとどめる日として、また、重陽の菊節句や中秋の名月、そして秋分の墓参り、その上敬老の日などお酒を傾けて自然そしてご先祖先達への敬拝の宴を用意しなければならない機会が多いようです。
そんな時、自然の中で作られるお酒「スパークリングカヤマ」そしてアルコールの飲めない子供やご老人と一緒に「米麹甘酒あまま」はいかがですか。
ご家庭で団と暦を囲み、天空の星々を眺めながら振り返るご家庭の幸せを思い、健康と長寿を祈念してお飲みください。9月バンザイ。