2022/08/18 17:52


甘酒に含まれるたくさんの栄養成分は、文字どおりたくさんの働きをしてくれます。
分かりやすい栄養素ではブドウ糖・ビタミンB群・アミノ酸がよく知られています。
米麹甘酒の成分の効用は、その有機的な働きによるのですが、身体的な効用は良く宣伝されているので、今回はあまり聞かれない成分も含めて栄養成分案内をしてみましょう。
まず、私たちの体は「三大栄養素」から成り立ちます。
「糖質」「脂質」「タンパク質」です。身体のエネルギー源であり身体を作る働きがあります。糖質はブドウ糖へ、タンパク質はアミノ酸へと分解されていきます。

ブドウ糖
お米自体には糖分は含まれません。お米のデンプン質を糖分に変える糖化の働きが麹(コウジ菌)です。米麹甘酒のブドウ糖とは、お米のデンプンが米麹の酵素の働きにより分解されたものです。
このブドウ糖は米麹甘酒の中に20%も入っていて、脳や網膜、赤血球への即効性のあるエネルギーとなります。
ところで、糖質は化学構造上「単糖類」「少糖類」「多糖類」に分けられ、ブドウ糖は「単糖類」に属し、それ以上分解することのできないものです。
ちなみに「少糖類」はショ糖(砂糖の主成分)やオリゴ糖、乳糖、胚芽糖で、「多糖類」はデンプン(白米、うどん、さつまいも、バナナ)やグリコーゲンです。
米麹甘酒甘酒が飲む点滴といわれるのは点滴栄養と同じ成分であることと、この豊富なブドウ糖によります。即効性があるからです。

脂質
脂質―脂肪は糖質とともに重要なエネルギーになる栄養素です。
米麹甘酒では、とりわけ脂質に関しての成分、麹菌としての役割は敷衍されていませんが
脂質の持つ役割は説明しておきましょう。
脂質の大部分は中性脂肪として摂取され、リパーゼという消化酵素で分解され小腸から吸収されます。
中性脂肪は皮下や筋肉間に蓄えられますが、使用時は分解されエネルギーとして使われます。脂質はエネルギー効率の高い栄養素です。
脂質はエネルギー源として使われるだけでなく、細胞膜やホルモンの構成成分にもなります。
また、脂質の代謝の過程でケント体が生み出されることがあります。ケント体はグルコース・ブドウ糖以外の脳のエネルギー源です。
脂質の分解過程は複雑で、代謝の過程で中性脂肪として皮下や内臓等に蓄積され、放置したままにすると肥満の原因にもなります。
脂質の代謝に欠かせないビタミンB2をはじめとするビタミンB群は糖の代謝や脂肪の燃焼を促進するので、肥満の解消の一助となります。
ただ、日頃の生活の中では適度の運動をする事で代謝を進めることが必要です。

アミノ酸
タンパク質が分解されてアミノ酸が作られます。私たちの体の内臓、骨、血液、ホルモン、神経物質、遺伝子などは20種類のアミノ酸が組み合わさって作られます。
そしてつねに新しいものが古いものと入れ替わりながら私たちの身体を構成し、機能させています。
この20種類のアミノ酸のうち、体内では合成できず、必ず食事から摂取しなければならないのが9種類の「必須アミノ酸」です。

米麹甘酒は周知の栄養ドリンクです。
それまであまり関心を持たれない成分の幾つかの案内をシリーズでお届けします。
その大元、「米麹甘酒あまま」をご家庭の和楽と健康のためにお備えください。