2022/08/17 10:26

甘酒が体に良い事は知れ渡っているようで、甘酒の効用もそれなりに伝わっているようです。
現代では、体に良いといわれるものは薬・錠剤やサプリメント等市場に多く出回っていますが、それでは甘酒は、それらとどう違うのかという質問が良く来ます。その違いから説明してみましょう。

甘酒は古来、お酒を造る過程の発酵技術から造られています。日本ではコウジ菌の利用でお味噌や醤油など様々な発酵保存食品が作られ、食生活と健康に寄与してきました。
甘酒も、お米を麹(コウジ)菌で発酵させて様々な成分を作り出します。お酒はその上にアルコール化させて造られた醪を漉してお酒になるのですが、甘酒はアルコールの無い栄養成分そのまま提供する飲み物です。
江戸時代には死亡率の多い夏の健康飲料として幕府が勧めた飲み物でした。効用は多くの成分の有機的な力で健康保全と維持が目的になります。

一方、サプリメントや医学、薬に関しては目的が違います。
これまで西洋医学は悪いところは切る、薬も毒には毒で対症療法での効用が副作用より良ければ使うという用い方でした。(現代は西洋・東洋医学の良い所を取り入れています。)
また、サプリメントもアメリカの高価な医療事情の中で庶民の安価なスポット療法として1970年代以降広がってきたものです。
歴史的に新しいというだけでなく、その違いは発酵甘酒の有機的な効用とサプリメントのスポット効果の違いと考えて頂ければ良いと思います。

甘酒では、その有機的な効用として「脳腸活用」や「腸の活性化から健康を」という言葉が聞かれます。また、同時に美容効果や肌の健康、便秘対策、血圧効果など案内されています。
健康を維持することで、体の弱いところに有機的に働きかけるのが米麹甘酒です。
それでは体に良いとされる米麹甘酒の成分の一部を紹介します。
米麹甘酒には、ブドウ糖やビタミンB群が豊富でそれ以外の成分・酵素も含まれています。
ブドウ糖は消化を助け、血糖値をあげる働きをします。そしてなによりも脳、網膜、赤血球はブドウ糖をエネルギー源として必要としている事です。水溶性部質であるケトン体とともに脳の働きには必要な物質です。

米麹甘酒は腸の善玉菌のエサとなるオリゴ糖を含み、また短鎖脂肪酸のひとつ酪酸を作ります。
酪酸は大腸の細胞のエネルギー源でもあり、腸粘膜の修理やバリア機能を高めて腸内を酸性に保ち悪玉菌の増殖を抑えます。また同じく取り入れられた食物繊維と共に便秘の改善を促します。

ビタミンB群は「代謝ビタミン」とも呼ばれ、エネルギーを作り出すのに必要な栄養素です。摂取しないとストレスなどによって失われやすいもので、血糖値が高い人は不足気味です。
たんぱく質、糖質、脂質の代謝に欠かせず、糖の代謝や脂肪の燃焼を促進するので、肥満を解消し、疲労や夏バテの回復にも効果的です。
代謝の結果、肌の老廃物を取りのぞき健康な肌を作ります。
米麹にはグルコシルセラミドやN-アセチルグルコサミンという肌の健康維持をサポートする成分があり、N-アセチルグルコサミンはヒアルロン酸の生成を促すことで肌の潤いを保つことができます。

米麹甘酒に含まれるエルゴチオネインは抗酸化作用が強く、アンチエイジングの筆頭でもあり髪や頭皮にも効果があることで、毛乳頭細胞における育毛効果も期待されています。
これらは一例ですが、麹菌発酵でつくり出す驚くべき成分と力がご理解いただけたと思います。
米麹甘酒には豊富な養分が含まれ、機能・効用の多様性を示していますが、体が必要とする絶対量を意味しているのではありません。その意味は毎日のように飲んでいただくことで効能の持続性を保ちバランスの良い食事で十分な栄養を取ってほしいということなのです。
健康をサポートして来た「米麹甘酒あまま」、ご家庭、ご家族でご愛飲ください。


※注意:米麹甘酒に含まれる栄養素についてお伝えしております。
 必ずしも健康になる・便秘が改善される・血圧が安定するなどを保証するものではありませんのでご了承願います。