2022/06/24 12:02

7月は文月(ふみづき)。短冊に字を書いて書道の上達を祈る「七夕」の行事にちなんだ文披月(ふみひらづき)にちなんだと言われています。

各月毎日「記念日」は登録されています。

1日こんにゃくの日、猿スクラップの日、5日ビキニスタイルの日などあるのですが、特徴的なものを記します。

 

7月7日。七夕(たなばた)。七夕は五節句のひとつで、奇数が連なる7月7日の夕べに行われるため「七夕の節句」と呼ばれています。笹を用いての行事なので「笹の節句」とも呼ばれています。

織姫と彦星が年に一度七夕の夜に再会するという伝説の日がこの日です。

機織の名手の織姫と、働き者の牛使い彦星が結婚して仲良いままで働かない事を怒った織姫の父天帝が二人を離し、年に一度の夜に限って再会することを許したのが七夕なのです。

七夕の短冊の願い事は、江戸時代に寺子屋の子供たちが習字や習い事の上達を願う行事として始まりました。

二十四季節の「小暑(しょうしょ)」ですが2022年は7月7日頃からです。だんだん暑さが増していく頃で江戸時代の暦の書では「大暑(たいしょ)来る前なればなり」と記され、暑さが厳しくなる大暑の23日頃までを言います。また、この頃から暑中見舞いを書き始めるようです。


715。この頃からお中元が始まります。

中元の起源は古代中国の「三元」(上元115日、中元715日、下元1015)の風習で、日本に入ってから江戸時代には親類やお世話になった人に感謝の気持ちで贈り物をする習慣となりました。中元は上半期の区切りとして、後半期は年末のお歳暮となります。

中元は旧暦の715日を指しているので、地方や家によってその時期が違います。

東日本では新暦の715日を軸に7月初旬から715日まで、西日本では月遅れのお盆に合わせ8月初旬から815日が目安とされています。

 

718日。海の日。海の日は7月の第三月曜日の規定で2022年は718日となりました。

海の日は「海の恩恵に感謝するとともに海洋国日本の繁栄を願う」という趣旨で祝日に制定されたのですが、「海の日」を国民の祝日としている国は日本だけです。

海に囲まれ海の恩恵を受けている日本ならではの祝日です。

 

723日。土用の丑(うし)の日。

「土用」とは雑節のひとつで、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指し、陰陽五行説による「木火土金水」を四季に当てはめ、土を四季の変わり目に配して「土用」としました。

「土用」は季節ごとに年4回あり、夏の「土用」入りは2022720日です(土用あけは86)

(うし)の日は干支の十二支から来ていています。土用の期間中の丑の日を「土用の丑の日」、この丑の日に合わせ「一の丑」「二の丑」として2022年の「一の丑」は7月23日、「二の丑」は84日となります。

ウナギは夏バテ防止に役立つということから江戸時代の平賀源内が、夏場の栄養不振対策に「土用の丑の日」にウナギブームを作ったということです。広告・宣伝の先駆者です。

 

7月のトピックスは墨田川の花火日大会で、7月の最終土曜日を開催日としています。

ただ、今年の花火大会はコロナ対策で中止となりました。

 

7月に忘れてはならない日は覚えておきましょう。

177674日 アメリカ独立記念日。フランス革命につながるアメリカの独立宣言は、近代初の「自由と平等」を謳った宣言です。

1789714日 フランス革命。「自由、平等、友愛」をスローガンに掲げた市民革命。(初期は「自由、平等、財産でした)

 

7月、暑さを避けながら毎日にある記念日を散策してみてはいかがですか。

77日 恋の日。79日 おなかがキレイの日。711 世界人口デー日。714日 月でひろった玉子の日。723日 乳酸菌の日、不眠の日。730日 梅干しの日、お母さんが愛に乾杯する日。

 

さて、暑い夏には「暑気払い(しょきばらい)」が必要です。

水浴びなどで体を冷やしたりします。冷たい食べ物が欲しいものです。

おすすめしたいのは米麹甘酒。江戸時代幕府お墨付きの栄養ドリンクです。

米を発酵させて作るノンアルコール飲料で腸内環境を整えます。

冷やしてショウガ汁を少し加えて飲む「米麹甘酒あまま」は、天下一品のおすすめドリンクです。


夏は来ぬ    相模の海の南風に    我が瞳燃ゆ    わがこころ燃ゆ                     古井勇