2022/05/30 18:39


青葉籠れる6月になりました。
6月は1年の中で、唯一国民の祝日がない月です。各方面から祝日設置の案が出されたのですが、祝日が16日もあるというのは先進国の中でダントツ(米国10日、英国8日)なので、あえて新設しなかったというのが祝日のない理由です。
6月は水無月「みなづき」ですが、みなづきの「な」は連体助詞で「の」の意味で「水の月」という事です。田んぼに水を張る季節です。「水張月」「水月」などあり「松風月」という風流な呼び名もあります。
6月には北海道を除いて日本各地は梅雨の時期になります。暦の上では「入梅」という雑節です。
これから迎える6月には色々な行事・催しがありますので楽しんでください。

6月1日(水) 衣替え。冬服から夏服へと替える習慣です。
もともと平安時代に中国から伝わったもので、「更衣」という衣替えが年2回、江戸時代の武家社会では年4回の衣替えが定められていました。
明治になり、洋服の使用と新暦に合わせ冬服、夏服の年2回になったものです。

6月6日(月) 「芒種(ぼうしゅ)」二十四節気の一つ。
米や麦など穂の出る穀物の種をまく時期です。特に米の種まきでは、日本では水田に直接種をまかず稲代で育ててから田植えをするので、田植えをする時期を示しています。

6月10日(金) 時の記念日。
大正9年(1920年) 現在の国立天文台が「時間を守り、生活の改善・合理化を図ろう」と呼び掛けてつくられました。

6月19日(日)  父の日
父の日の始まりはアメリカです。
ワシントンに住むドットの父のこと。南北戦争から復員した父が過労で亡くなった妻に代わり、残された男5人女1人を男手一つで育て上げました。
そんな姿を見ていた末っ子のドットが1909年、亡き父を称えて「父の日」を提唱し父の誕生日に「父の日」が行われるようになり、1972年6月の第三日曜日が「父の日」の正式な記念日となりました。
「母の日」がカーネーションのように、ドットは父が好きだったバラを選んで白いバラを父の墓に供えたということです。

6月21日(火) 夏至(げし)。二十四節気。
北半球では一年で最も太陽の位置が高くなり、日が昇って沈むまでの時間が長くなり、一年で最も日が長い日として知られています。この日、東京では昼の時間帯は14時間30分もあります。
夏至はこの日から小暑・7月7日までの期間を指します。このころから夏の盛りに向かうことになります。

6月30日(木) 夏越の大祓(おおはらえ)。
新年からの半年の穢れを祓き、これから年越しまで新たな気持ちで過ごすことができるように祈る神事です。
12月の末に行われるのが「年越しの祓」です。
日本神話から来ているといわれ、神社に行くと「茅(ち)の輪くぐり」という茅(ちがや)という草で出来た輪をくぐる儀式があります。この輪をくぐると厄病から逃れ子孫代々まで栄えるという言い伝えがあるのです。

6月にはジューンブライドです。ヨーロッパの6月は長い冬が明け花が咲き始める季節で、明るい息吹が漂う時期なのです。
6月の満月をストロベリームーンと呼ぶそうです。別名「恋を叶えてくれる月」です。
ちなみに6月の日曜日は、第一日曜日 プロポーズの日、第二日曜日 花の日、第三日曜日 父の日です。

6月の短歌
思いきり 愛されたくて駆けてゆく 六月サンダル アジサイの花       俵万智

夏を迎える6月です。体調を整え、楽しくすがしい風を浴びてください。
いつもご家庭では、ご家族に健康をお届けする「米麹甘酒あまま」を御愛飲ください。