2022/03/29 14:16

4月になります。卯月(うづき)です。卯(う)の花月の事ですが、十二支の4番目が卯(うさぎ)なので卯月になったという説もあります。
4月も暦の上での記念日は沢山あって、サントリー赤玉の日(1日)、週刊誌の日(2日)、プレスリーの日(3日)、ガッポーズの日(11日)、三重県民の日(18日)、七人の侍の日(26日)、象の日(28日)、キャッシュレスの日(30日)と、挙げればきりがありません。
皆さんの周知の日を見てみましょう。

まず4月1日金曜日。エイプリルフールです。
エイプリルフールには由来があります。1564年の事です。
フランスでは、それまで4月1日に新年の始まりを祝う祭りが行われていました。ところが時の国王シャルル9世が新年を1月1日とするグレゴリオ暦を採用したことに怒った人々が改暦に皮肉を込めて4月1日を「嘘の新年」として騒いだことが今日につながるエイプリルフールの起源といわれています。日本には大正時代に伝わりました。
海外では「嘘をつくのは午前中だけ」というルールがあるようですが、イギリスの国営放送のBBCでは嘘番組を流すことで有名です。
1957年の「スパゲッティを木から収穫」、2008年の「空飛ぶペンギン」2010年の「時計台ビックベンのデジタル化」は本格的なドキュメンタリー風放映で人々を驚かせました。

4月5日火曜日は清明(せいめい)です。
春先の清らかで生き生きした様子の「清浄明喫」を略したもので、二十四節気の一つです。
二十四節気は夏至と冬至を軸に季節ごとに24に分けて祝ったものです。沖縄では「清明祭り(シーミー)」といって墓前に親戚が集まりお供えをして御馳走を頂く日です。

8日金曜は花祭り。仏教のお釈迦様の誕生日を祝う行事です。
「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「花会式(はなえしき)」などと呼ばれ、7世紀に日本に入ってきたお寺の行事です。
お釈迦様が生まれたルンビニは花に囲まれていたので、その由来となりました。

17日日曜は春土用入り。
春土用とは春の時期にある土用の事で、この土用とは四季ごとにあり夏は丑の日にウナギを食べる夏土用があります。
春土用は戌の日に「い」のつく食べ物、イワシやいんげん豆等、もしくは白い食べ物、白米や豆腐などを食べる風習があるようです。
またこの日はイースターです。復活祭としてイエスが死んで復活した日を記念日としてキリスト教徒の間で祝う日です。
ちなみにアモイ象で有名なイースター島は、復活祭の日にオランダの海軍提督が発見した島をイースター島としたのです。

20日日曜日は穀雨(こくう)です。
穀雨は立夏までの期間で、雨期の最後の節気で春雨が百穀を潤すことから「百穀春雨」より名づけられました。この日以降降雨量が多くなり、この時期に蒔いた種は良く育つといわれ農作業の目安にされています。穀雨が終わる頃に八十八夜を迎えます。

29日金曜日祝日。昭和の日です。
昭和天皇の誕生日で、在位中は「天皇誕生日」とされていましたが、1989年に昭和天皇が亡くなられた後は「みどりの日」という祝日になり、2005年の法制改正により「昭和の日」と改められました。
天皇の誕生日を祝日にすることは1948年に施行された法律で定められています。
この起源は755年、光仁(こうにん)天皇の誕生日を祝ったことが始まりで、この日は天長節(てんちょうせつ)と呼ばれていました。

漠然と暦を見ていても日にちと曜日しか頭に入りませんが、一つ一つを検討すると一日一日にそのいわれと歴史、そして意味があることが分かります。
長い人類の歴史の積み重ねの上で今があるということを実感するのです。
それは私たちが健康に生活することにも言えます。長い人類の先達の知恵、それは発酵という前代未聞の栄養食から始まり米麹のミラクル的な栄養素を残してくれたことでもいえます。
一日一日の暦の意味を、健康を願う米麹甘酒やカヤマスパークリングを満たしたグラスを片手に楽しんでください。
皆様のささやかな心の余暇に、毎日の生活の食事と健康を支える「米麹甘酒あまま」がお手伝いします。

4月は桜です。俳句の季語は桜狩

桜狩 奇特や日々に 五里六里             松尾芭蕉
桜狩(さくらがり)とは花見の事で、桜を求めて歩く風情を表しています。

花の顔 花のかんざし桜狩                正岡子規
老いそめて 花みるこころ ひろやかに     飯田蛇笏