2022/03/02 09:55


ひな祭りは毎年3月3日、女の子の成長と健康を願う古来からの行事です。
この日は奈良時代に伝わった中国の陰陽五行説に日本古来の習慣が合わさったものです。
陰陽五行では奇数の月と日を合わせて年に五つの節句を設け、邪気や厄を払う日として続けられ、江戸時代に式日として制定されました。
五節句とは、「1月7日:人日の節句 (じんじのせっく)」「 3月3日:上巳の節句 (じょうしのせっく) 」「5月5日:端午の節句 (たんごのせっく)」 「7月7日:七夕の節句 (しちせきのせっく)」 「9月9日:重陽の節句 (ちょうようのせっく)」のことです。
五節句は旧暦ではちょうど季節の変わり目で体調を崩しやすいことから邪気や厄を払うことになったのです。

ひな祭りが行われる3月3日は、古代中国では川で体を清めて厄を祓う習慣がありました。ひな人形の由来は「流し雛」の習慣からと言われています。
人形(ひとがた)に不浄を託し、川に流していたのです。
これが上巳の節句に合わさって、女の子の代わりに厄を引き受けるひな人形となったといわれます。
その流し雛が飾る雛人形となり、今日のひな祭りということです。

和歌山県の淡島神社には小彦名命(すくなひこなのみこと)が奉られており、女性の健康と安産祈願にご利益があるとされ、ひな人形の供養で有名な神社です。
また、旧暦の3月3日が桃の花の見ごろと言われ「桃の節句」とも呼ばれるようになりました。
もともと桃には邪気を払う力があるとされ、不老長寿の果物とも言われていて長生きを象徴する縁起物でもありました。
中国から輸入されたときは薬として扱われていました。
また、今日の花見は桜の花見ですが、当時の花見は桃の花の花見でした。
このようにひな祭りと桃の節句が合わさり、女の子の飾りに似て華やかな節句になっています。

さて、ひな祭りで飾られるひな壇ですが、現代では向かって右に男びな、左が女びなになっています。
これは西洋式の男女の並ばせ方で昭和になってこの形になりました。
したがって関東のひな壇はこの方法で並ばせますが、関西のひな壇は昔から今日まで関東とは逆の位置に鎮座しています。
興味のある方は調べてみるのも良いでしょう。歴史がありますので意外な発見があるかもしれません。

ところで、ひな祭りには「白酒(しろざけ)を飲む習慣があります。
古くは桃の花を浸した「桃花酒(とうかしゅ)を飲んでいたのですが、江戸時代に白酒に変わったといいます。
白酒・桃花酒にはアルコールが含まれているので、子供には甘酒を飲ませていました。
米麹甘酒は、子供の健康と成長に良く、節句に最適な飲み物となっています。

このようにひな祭りは女の子の健康を願い子供たちの成長を祈願する歴史的な行事です。
ご家族ご一緒に皆様でお子様の健康を祝ってください。
そんなご家族の平安の時をご一緒に過ごすのに、健康飲料「米麹甘酒あまま」が最適です。
古来からの子供の節句をご家族でお祝いください。