2022/03/01 15:24

人間の体は60兆個の細胞で出来ています。
一つ一つが役割を持ち、その一つを人口で考えると現在の世界人口65億人の一万倍の数になります。一万個の地球が必要になる訳です。
そのような沢山の細胞の中で、その役割が約270の種類に分けられます。
私達の生命・生活に必要な栄養は、胃で消化され腸で養分が吸収されて大腸で水分が吸収されたうえで便として排出されます。
この腸には細菌が生息していて、約1000種類100兆個あるといわれます。
腸内フローラ、腸内花園と言われるように沢山の細菌がいて、栄養の吸収や反対に健康に害になるようなことをしでかします。

私達の健康に関して、腸の役割、特に腸内細菌に関しては注意が必要です。
体の健康にはビヒズス菌や乳酸菌などの菌の存在が必要です。これらは善玉菌と呼ばれます。
腸内には三つのグループ、善玉菌と悪玉菌そして中間の菌とが存在しています。
腸内細菌は肥満、糖尿病、大腸がん、動脈硬化症、炎症性腸疾患と密接な関係があり、善玉菌はビヒズス菌、乳酸菌(乳酸桿菌)と呼ばれていて、乳酸や酢酸を作り腸内を(弱)酸化にすることによって腸の運動を活発化させ食中毒菌や病原菌による感染の予防と発がん性を持つ腐敗物質の発生を抑え腸内環境を適正に保つ役割があります。

それに対して悪玉菌はタンパク質や脂肪の偏った不規則な食事やストレス、そして便秘などが原因で腸内に溜まり、人間の健康に害を与えるものです。
腸内での善玉菌と悪玉菌の関係では、中間の菌はその態勢の大きい側に着くので善玉菌を増やすことが健康維持には必要な事になります。
善玉菌は腸内でビタミン群(B1、B2、B6、B12、K、ニコチン酸、葉酸)を作り、体の免疫機能を高め血清コレステロールを低下させる効果があり、人体の健康維持に必要な菌です。

この腸内細菌の形成は母親の腸内環境によるといわれています。赤ちゃんが生まれてくるとき、母親の産道にある腸内細菌に接することで細菌をもらい腸内で増殖します。
生後形成された腸内フローラのパターンは一生変わらないといわれていますが、腸内環境に占める善玉菌は年齢によって減少し始め、成年・中年期以降は著しく少なくなります。60歳代では成人の1%になるといわれています。
そのため、成人になると腸内環境の整備、善玉菌の補給・育成が必要になるのです。

健康に有用な生きた善玉菌「プロバイオティクス」、ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆、漬物などの食事が必要です。
また、腸内の善玉菌を増やす「プレバイオティクス」、これはオリゴ糖や植物繊維などですが米麹に多く含まれています。
オリゴ糖が善玉菌のエサとして増殖することになります。この増殖で中間の菌が善玉菌を応援して大きな力となるのです。
善玉菌である乳酸菌は小腸に住み便秘予防や改善、免疫力の向上や花粉症の緩和がはかられます。
ビヒズス菌は乳酸菌の一種で大腸に生息しています。糖分から乳酸を生成し悪玉菌の抑制やビタミンを合成する役割を持っています。整腸作用や免疫力の向上、コレステロールの低下、ビタミンBを作り出す効果があります。
また酵母菌は脂質の分解や病気や老化に影響する活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。

日本酒や味噌、醤油に使われる麹菌はタンパク質をアミノ酸に分解する作用があり、消化と代謝に必要な酵素の分泌を補佐する作用があります。
納豆菌も善玉菌として糖質やたんぱく質を分解することで消化を助け、抗菌力に優れているので風邪や下痢予防に活用され、納豆菌を取る人はとらない人の10倍近く乳酸菌が多いといわれています。
このように腸内の善玉菌は人間の健康に不可欠のものですが、この善玉菌の維持・増殖が健康に欠かせないものとして日頃考えることが必要です。

「米麹甘酒あまま」は、日頃の腸の健康・体の健康に必須の栄養を補給しています。
ご家族・ご家庭で活用してください。