2022/02/20 12:32

甘酒は、その効能を知ったうえで飲んでいただきたいと思っています。

甘酒にはご存知のように2種類あります。
酒粕で作る酒粕甘酒と、麹菌の発酵によって造られる米麹甘酒です。
酒粕甘酒は砂糖も入りアルコールが含まれていますが、米麹甘酒は麹菌が作り出す自然の甘みがありアルコールは含まれていません。
「甘酒は飲む点滴」と言われているのは、米麹甘酒です。

米麹甘酒には肌つやや粘膜の健康維持、更にはタンパク質の代謝に必要なビタミンB群や必須アミノ酸が豊富に含まれています。
また麹菌から作られる抗酸化作用のあるエルゴチオネインは、共に健康の基になるものです。

ビタミンB群のビタミンB2やビタミンB6、そしてナイアシン、パントテン酸、ビオチンは肌を構成するタンパク質の代謝を促しハリのある肌を作ることから、米麹甘酒は美肌によいとされています。
また体内で生成できない必須アミノ酸は髪の成分でもあり発育にも重要なもので、そこでは育毛効果が期待され、抗酸化成分のオルゴチネインやコウジ酸により頭皮の老化予防に効果もあるので、米麹甘酒には育毛効果と同時にアンチエイジングの効果もあることは健康を考える上でも必要な事です。
米麹のグルコシルセラミドやN-アセチルグルコサミンという肌の健康を維持する成分も含まれています。

米麹甘酒に多く含まれるブドウ糖は消化を助け、血糖値をあげる働きがあります。
満腹中枢が刺激されて満腹感を感じるので、ダイエットをする人が甘酒を飲むと満足感を感じるのは豊富なブドウ糖により小腹が満たされるからです。日中のおやつとしても手ごろな栄養補給となります。
そのうえブドウ糖は脳がエネルギーとして利用できる唯一の栄養源ですので、脳の働きに必要な成分でもあります。朝飲むことでその日の活力もちがってくるでしょう。

米麹甘酒に含まれるオリゴ糖は腸内の善玉菌の養分となり善玉菌を増やしますので腸内環境を整えます。
米麹甘酒に含まれている食物繊維は、腸を刺激することで排便をうながす働きがあります。

米麹甘酒に多く含まれるリパーゼという酵素は脂肪を分解する働きがあり、また豊富なビタミンB1は代謝を助ける補酵素として成長期の子供や疲れた時の疲労回復の働きをします。

このように甘酒、特に米麹甘酒には多くの効能が認められます。
ただ健康のために甘酒だけで済ますのはお勧めできません。
毎日の食事から取る成分を効率的に摂取する補助剤として考えていださい。
甘酒は糖質が豊富ですがタンパク質や脂質などはあまり多く含まれていません。
甘酒を食事に置き換えるのではなく、栄養バランスを考えながら飲むことを勧めています。
例えば甘酒を朝食で飲むときは、ごはんやパンなどの炭水化物を減らすと糖質の摂り過ぎを抑えられ、その上に卵や魚などのタンパク質や野菜を組み合わせれば理想的な朝食になります。
また、甘酒と生姜や豆乳、ヨーグルトやトマトジュースなど色々なものと合わせて頂くと、その相乗作用で効果が高まります。
最近テレビでも甘酒をよりおいしく活用する方法で、甘酒と味噌を同量混ぜて野菜スティックで食べたり、肉だれに甘酒に浸し肉と一緒にしばらく置いて柔らかく食べる方法が紹介されていました。最初に甘酒と豆乳の合わせが美味しいということから始まりました。
使うのは当然米麹甘酒でした。

発酵文化が育んだ米麹甘酒は、体の部分効用をうたうサプリメントとは違い、健康を体全体で支える事から生まれ作られたものです。
毎日の健康のお手伝いに「米麹甘酒あまま」をご活用ください。