2021/12/14 16:37

今日各種のサプリメントが普及しています。テレビでは深夜までサプリの宣伝で占めています。
実はここで改めて健康について考えてみたいと思うのです。

健康や医療に関しては西洋と東洋では違うということから出発します。
西洋医学と東洋医学の違いとは、西洋医学は投薬や手術という方法で体の悪いところに対処し治療するものです。
東洋医学は体の不調を内側から治すという治療方針です。具体的には針、按摩、漢方などにより指圧・刺激などを通じて生命力回復の手助けをするという考え方です。もちろん速攻治療も併せ持っているのですが、絶えず普段の健康の維持が基本にあります。
そこには「未病」という西洋医学にはない概念もありますし、季節も考慮します。

医療に対する考え方の違いは、西洋では中世に解剖という人体の構造の研究から医療行為の研究が始まりました。
端的に言えば、人間の体を物として考え悪いところは切って捨てるということです。病院の役割は外科の手術と内科の投薬でした。
東洋医学は中国にも伝わるように幾千年の知恵で人体の健康とは何かというところから来ています。
医食同源という言葉は西洋にはない東洋の言葉です。

したがって西洋医学では悪いところは切除するのが医者の務め、東洋医学では自己治癒力を高めることが医療の目的であり、医者はそのお手伝いという意識です。
東洋医学には医学の父とよばれていた古代ギリシャのヒポクラテスの言葉と繋がるものがあります。
「私達の内にあるある自然治癒力こそ、真に病を治すものである。」
「病気は、人間自ら治すものであり、医者はこれを手助けするものである。」
西洋は病気をみる医学(有効性を求める対処法)、東洋は病人をみる医学(原因を求めての対処法)の違いでしょう。

現代の医療はこの両方を併用して患者の医療に活かしているようです。
西洋医療を用いている中国では西洋式医療病院の中に東洋式医療病院があるのが普通だと聞いています。
現代では日本でも内科医が鍼灸、針を持つ姿写真を見たことがあります。

日本でも健康に対する意識は高まっています。
コロナ過の対応だけではなく、普段の健康維持で免疫・抵抗力を高めようという意識です。
そこにサプリメントの需要が高まっています。テレビ広告の大半はサプリメントです。
ここで一つ考えてもらいたいことがあります。
別にサプリメントを卑下しているのではありません。研究を重ね素晴らしい商品も多くあります。ただ、それらは西洋的な局所対処法に依っているのです。
出回っているサプリメントは、生薬、酵素、ダイエット食品等様々な種類があり栄養補助食品として登録されています。
このルーツはアメリカで、1990年頃から医療費高騰から国策として予防医学の観点でサプリメントの運用が進められてきました。
1996年にはアメリカの外圧により、日本でサプリメントの規制緩和が進められました。
アメリカでは日本と違い病気にかかると高額な医療費が必要なため、薬よりも安いサプリが普及していたのです。
サプリメントは食品、医療品とは違うことで治験による効果が実証されることがないため、トラブル処理に対応した法律を多く作っています。EUではコートサプリメントの制度の下、製品の品質に基準を設けています。
ただ、サプリメントは行政用語ではなく医薬品でも食品でもなく治験もないため、多くの製品が市場に出回った結果、2013年にアメリカの研究者により健康な人にとってサプリメントは慢性疾患の事故や死亡リスクの低減に効果が無く、反対に一部の商品はリスクを高めるという報告がなされています。(Ammals of Internal Medicine 2013年12月17日)

多くのサプリメントは局所的対処療法が主です。
私達が健康を考える時、健康とは体全体を考えています。
それは生活それ自体の問題として考えるべきで、家族を含めることになります。
生活の中で食事、会話、きずな等、健康の意味はそこから始まります。
東洋医学・医療には季節も入っていました。

私達は体の内側から健康を考えています。
人類が作り上げた発酵文化が人の健康を支えてきたという自負もあります。
ご家族の健康に米麹あまざけあままをお勧めする所以です。
老若男女を問わず、健康のためにご家庭であままをご利用ください。