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2021/10/15 10:18
米麹甘酒は飲む点滴といわれています。
しかし、米麹甘酒と点滴は違うのです。
点滴についてお話しします。
点滴の目的は、体調不良や手術など体の生命維持のために行う輸液療法という方法で、「水分補給及び栄養補給」「薬剤投与」「薬剤投与の備え」のために血管内に管を入れる事をいいます。
点滴それ自体は水分に電解質を混ぜたもので、病院で目的に合わせて栄養分や薬剤を入れます。
したがって、点滴自体で栄養を誇示する点滴の目的と甘酒の目的とは少し違うようです。
「飲む点滴」といわれ出したのは、1980年から大塚製薬から販売されたポカリスエットが宣伝のために使った言葉です。
大塚製薬は、元々病院で使用される点滴用のリンゲル液(生理食塩水)を扱っていました。
したがって世間ではスポーツドリンクと思われがちですが、大塚製薬としてはあくまでも生活飲料の位置づけです。
リンゲル液は人間の体液に近い電解質溶液で、ナトリウム、カリュウム、カルシュウムなどの成分で構成されています。
リンゲル点滴液製造の大塚薬品ですので、飲む点滴は自然な発想法ですが点滴全般を指すものではありません。
ところでポカリスエットやアクエリアス等一般的なスポーツドリンクは体液に等しい浸透圧を持っておりアイソトニック飲料と呼ばれています。
この浸透圧にはナトリウムイオンが使われており、ナトリウムイオンは塩分に由来しています。
これらアイソトニック飲料は高カロリーのうえ糖分が多いので、「飲む点滴」と思われがちなものでも飲み過ぎると砂糖の過剰摂取によって血液中のブドウ糖やケトン体が異常に高くなりますし塩分過剰の症状が出てきます。
過剰な飲み過ぎに注意し、少量を毎日飲む注意が必要になります。
飲む点滴が強力な宣伝文句であるのは分かりますが、米麹甘酒は怪我や病気に使われる点滴の目的とは違うことをご理解ください。
そして米麹で自然発酵させた発酵食品・飲料の本来の目的もご理解いただきたいものです。
人の手を加えた「健康飲料」に対して、自然が造った米麹甘酒はビタミン、ミネラル(電解質溶液成分)、幼児や妊婦に必要な葉酸等各種の養分を始め健康な体作りの成分の活性化に必要な成分が含まれています。
したがって怪我や病気で「養分」「薬剤」を投与する点滴とは違い、生命と生活を守る目的と役割はそのまま米麹甘酒の目的と役割なのです。
点滴の本来の目的と役割を理解して上で、それとは違う米麹甘酒の役割を理解していただきたいと思います。健康の維持、活性化です。
飲む点滴以上の甘酒の意味、毎日のご家庭の健康に米麹甘酒あままをご飲料ください。