2021/10/03 10:01


どぶろくにも記念日があります。


1026です。


長野県佐久市の武重本家酒造株式会社が制定し、一般社団法人日本記念日協会が認定し登録されました。

武重本家酒造株式会社は明治元年に創業された老舗の蔵元です。

「ど(10)(2)ろく(6)という語呂合わせから来ていて、濁酒(どぶろく)の魅力を広めることが目的でした。


韓国のどぶろくマッコリは日本のどぶろくに相当する白く濁ったお酒ですが、新米で造ったマッコリが市場に出回る時期にちなみ10月最終木曜日を「マッコリの日」としています。

ちなみに、1025日は「新潟米の日」です。

この記念日というのは様々で、316日は「一六団子の日」、119日は「119番の日」などがあります。

日本酒にも記念日があります。

101日です。

10月にした理由は色々あるのですが、十二支の「酉」と酒の関係から「酉」は十二支の10番目にあることで用いられたと言われています。

「酉」は「酒つぼ」を表す象形文字で、「晩酌」や「酔う」にも「酉」が使われています。

この「日本酒の日」は1978年に日本酒造組合中央会によって制定されました。

現在、酒造年月日は毎年7月から翌年6月までですが、10月は酒蔵が日本酒造りを始める月で、それまでは10月から翌年の9月までが酒造りの一年の表記でした。

この酒造りと同じようにどぶろくには歴史があります。

濁酒(どぶろく)は、もろみ酒、濁り酒、濁酒(だくしゅ)、白馬(しろうま)と呼ばれて昔から愛飲された飲み物です。

その古さは農耕が行われていた弥生時代までさかのぼります。豊穣を祈願・奉納した稲作の広がりから「御神酒」(おみき)として、それ自身現代にまで続いています。

平安時代以降から濁醪(だくろう)や「とびろく」と呼ばれていたものが「どぶろく」の語源だと言われています。
このお酒の元のどぶろくは世界中で造られており、韓国のマッコリや中南米のチチヤは良く知られています。

また、歴史的な伝統として日本ではどぶろく祭りが神社を中心として現代まで続いています。

愛知県の長草天神社、長野県の御座石神社、大阪府の善根寺春日神社、三重県の大森神社など数を上げればきりがありません。

また、神事に関わるどぶろくは全国で見る事も出来、体験できます。

現代でも国税庁の許可を取り付けた「どぶろく特区」も全国にあります。(どぶろくはお酒で国税局の管轄にあり、醸造には許可が必要です。)

このように「どぶろく」文化は全国に拡がり、伝統を守っています。

古来、神事に繋がり人々の健康に寄与したどぶろくに記念日があることで、改めてその意義を考えるのも必要なのかもしれません。

文化と伝統のどぶろくと共にアルコールのないどぶろく、米麹甘酒あままもご家庭でお楽しみください。