2021/09/18 09:13


古来からの生活に根付いた甘酒は、なぜ健康に良いのでしょうか。

米耕作が始まり、甘酒はお米作りの中で生まれた庶民の知恵でした。

そして昔からお酒造りは庶民の生活の憩いの住みかでした。

お酒はお米と米麹と水から造られます。

発酵されたお米は様々な栄養素を作り出し、お酒のもとになる醪に酵母を加え(古代では空中に浮揚する細菌がその役目を果たしていたようです)アルコール化させてお酒を造っていました。

この栄養満点なのが醪で、アルコールの無い甘酒の元です。


甘酒に含まれる成分を羅列するときりがないので、飲む点滴、飲む美容液の効果を見てみましょう。

麹の働きは糖類デンプンを糖化させブドウ糖に分解し、体内のエネルギー源となります。

また、タンパク質をアミノ酸に分解し、脳の活性化を助けます。

朝、甘酒を飲むと脳に働くといわれるのはこのことによります。集中力も高まります。

・点滴と同じ成分で、疲労回復、エネルギー源といわれるのも、麹菌の分解・発酵によりブドウ糖、ビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などが豊富に含まれいます。

このアミノ酸ですが20種ほど含まれ、中でも人が体で作ることが出来ない必須アミノ酸が9種含まれています。

・また、ナトリウムが100mg60mgも含まれていてアミノ酸も多く、水分、塩分がバランスよく夏場の熱中症対策にも甘酒は利用されています。

・食物繊維やオリゴ酸が腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、便秘の予防や解消に役立っています。

肥満抑制効果もあるということで、そのような研究成果も発表されています。

・ビタミンB群が血行と代謝を促進し、そのことが老廃物を排除し、抗酸化作用で老化を予防するといわれています。

ビタミンB群は三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)の代謝に欠かせないビタミンです。

また、甘酒に含まれるビオチミンが肌荒れ、くすみに効果があります。

学術的にも実証されているコレステロール排出・低減効果のあるプロラミンというタンパク質が多いのも特徴です。

 

このように良い事尽くしの甘酒ですが、甘酒を飲む適量は一日200mlです。カップ一杯程度です。

体重を気にする方には、甘酒はカロリー、糖質も高いので夜寝る前に飲むのは控えてください。

ところで、腸内フローラの研究では、長寿老人(100寿者)には腸内細菌(善玉菌)が多く、各種の献立でバランスの良い食事を大事にしていることをあげていました。

腸内細菌(善玉菌)が栄養を吸収するのです。善玉菌を増やす甘酒成分の役割もそこにあります。バランスの良い食事は、多くの栄養素を吸収できます。

そして、この研究発表の後に述べられていたのは健康・長寿のためには「笑うこと」だということでした。病は気からということでもあるのです。

病の無い健康管理、長寿への道のりは毎日の食事とそのためのサポートが大きいのです。

毎日の食事のバランスを心がけ、一家で笑いを交えた食卓に米麹甘酒あままをお供えください。