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2021/09/06 14:54
自然治癒力とは、人間・動物の心身全体が生まれながらに持っている怪我や病気を治す力・能力の事をいいます。
動物も人間も古来、今日のように医師がいない中自分や草薬で自ら怪我や病気を治してきました。
昔の事ですが、鍼灸専門学校の先生と話をする機会がありました。
その先生曰く「東洋医学と西洋医学は根本的に違うのです。西洋医学は悪いところは切って捨てる。それを治療という。
東洋医学は自分の体は自分で治す。私たちは本人の治す力、自己治癒力のお手伝いをすることなのです。」
中世までのヨーロッパでは「病気は神様からの贈り物」というキリスト教会の教えで、人体をいじったり薬などで治すことが禁じられていました。祈祷に頼っていたのです。
しかし15世紀に入り薬の人体実験や解剖が行われるようになり、近代医学の基礎が出来ました。
解剖が進み、人間の体が機械の歯車のように部品化されることにより、悪いところは切り取り除くという発想と毒には毒という薬学が進んできました。
外部の力で治療・施術をするというもので、怪我や病気の対策としての医療そのための病院があります。
一方東洋では、人間・動物には自己治癒力があり自分の力で治すという発想で、人間の一生を治癒力が尽きた時が死という風に考えていました。
したがって治癒者(医者)は病を抑える治癒力を援助するという考え方で、指圧、マッサージ、按摩、針治療も、刺激を与えることで治癒力を高めるという考え方です。
内なる力を支える支援者の役割が治療の目的です。
西洋医学では病気や怪我の治療が目的(対処療法)であるのに対し、東洋医学では患部だけでなく全体を診てから治療法を判断します。患部以外の状態が病気や怪我の原因になることがあるからです。
治療に生薬や漢方、針や灸などを用い経絡・ツボも東洋医学で、「気」という考え方もそうです。
このことから言えるのは、東洋医学と西洋医学がどちらが正しいのかという問題ではなく、人間の健康に対する考え方の違いによります。
しいて言えば、西洋医学がミクロ的にどんどん細胞化されるのに対して東洋医学はマクロ的な見方で全体とそのバランスはどうかということを大切にするということです。
脳死状態でも心臓だけ動かしての延命治療から、自分の体の限界を告知・認証し死に向かい合う医療ステムはその象徴です。
今日では西洋医学と東洋医学が融合しつつあります。
中国では西洋医療の病院に東洋医療の施設が併用しているといいます。
ここで、古代ギリシャを代表するヒポクラテスの言葉を紹介します。
「人間に備わる自然治癒力を引き出すことが医者の役目である。」
「人は身体の中に100名の名医を持っている。その100人の名医とは自然治癒力である。」
「人は自然から遠ざかる程病気になる。病を治すのは医者ではなく身体である。」
私達には自然に備わった自然治癒力があります。
医者いらずの健康対策が問われていると言ってよいでしょう。
米麹甘酒あままは、皆さまの自然治癒力・健康のお手伝いをします。