2021/08/30 14:42


甘酒は日本を代表する伝統的なお米の飲み物ですが、お隣の韓国の伝統的な飲料にもお米の飲料があります。

それは、「シッケ」です。

シッケとは韓国のお米を使った伝統的な飲み物で、韓国の人々に長く愛されてきました。

お米を発酵させて造る甘酒で、アルコールは入っていません。

独特の甘みと後味が健やかで、すっきりと飲むことが出来ます。

消化を促進するので、食事には必ずといってよいほど併せて出されることも多いのです。

また、韓国のサウナ「チムジルパン」には簡単な食堂があり、定番はゆで卵とシックです。

疲れて「チムジルパン」に行くと、飲み物としてシックが合うようです。


日本の甘酒は米麹とお米と水で、米粕甘酒は酒粕と水と砂糖で造られますが、シッケは麦芽粉とお米と水で造られます。

日本の甘酒は麹菌の発酵によって造られる発酵飲料ですが、シッケは麹菌を使いません。

シッケは麦芽に含まれる糖化酵素により醗酵し、含まれるアミラーゼが米のデンプンを糖化して甘みを出します。

麦芽による糖化発酵はビールやウイスキーも同じです。

さっぱりとしているので飲みやすく、昔から甘くて栄養のあるジュースとして飲まれていました。

麦芽にお米だけで造る家庭もありますが、干しナツメや松の実を使ったりゆずの皮を浮かべたりと家庭によっては様々な作り方があるようです。

シッケを飲む機会が多いのはチュソク(旧正月)とお盆で、伝統的な料理を食べた後にシッケを飲む習慣は、消化を助ける韓国の文化的なならわしとなっています。

焼き肉などのこってりとした食事の後にシックを飲むと、口の中がすっきりします。

地方の独特なシッケ作りは韓国旅行の、もう一つの楽しみに上げられるでしょう。

大根と唐辛子の入った慶尚道の安東シッケ、江原道の蓮の葉シッケ、京畿道のかぼちゃ・トウモロコシシッケ、江華島の人参シッケなどは有名なシッケです。

魚類発酵食品としてもシッケは郷土料理に使われています。

咸鏡道のカレイシッケやハタハタシッケ、黄海道は沿岸シッケなどは日本の日本海側に分布する飯寿司系のなれずしと大陸との交流関係が指摘されています。


古い歴史を持つシッケや甘酒、それぞれの国で楽しめることが出来るのは幸せな事かもしれません。

共に健康飲料です。

確認に合った飲み物としてお米の飲料は愛されてきたのですね。

日本のご家庭では、是非米麹甘酒あままや甘酒に豆乳が入ったニュートリーツをおすすめします。