2021/07/16 10:18


夏祭りや屋台で販売されている甘酒の大半は酒粕から造られています。

酒粕に砂糖を入れ甘くして手頃な値段で売ってます。アルコールも含まれているので、寒い冬の屋台での代表的な飲み物です。

この酒粕は古来、酒を買えなかった庶民の生活の中に根付いていました。

酒や米麹甘酒は神への捧げもので、貴族や祝い事の飲み物でした。

山上憶良の「貧窮問答歌」には、「・・・雪の降る夜はすべもなく、寒しくあればか堅塩(かたしほ)を取りつづしろい槽湯酒うちすすろいて・・・」

湯で溶いた酒粕をすする風景を描写しています。

明治の小説家も、貧しい環境の中で酒粕を焼いて食べていた事を残しています。

酒粕は、その名の通り酒造りを終えた搾り滓で「濾過残存物」として処理されています。

アルコール分を含むので、貧しい庶民のお酒代わりでした。


現代の私たちにとって、この酒粕甘酒と米麹甘酒との違いをどのように考えたらよいのでしょうか。

酒粕甘酒も残存成分は残されているので否定はしませんが、内容や使用目的に大きな違いがあります。


まずその違いですが、米麹甘酒にはアルコールはありません。

酒粕には可含部100mg当たり8.2gアルコールが含まれています。

また、酒粕のカロリーは米麹甘酒より高く砂糖を入れています。

これが大きな違いになっています。


米麹甘酒には甘味成分のブドウ糖とオリゴ酸が入っています。

ブドウ糖はその上、満足感を得られるので食べ過ぎを防ぎます。

また、オリゴ酸は腸内の環境を整え便秘予防に役立ちます。

米麹甘酒に含まれるリパーゼは、脂肪をエネルギーに変える酵素です。

米麹甘酒は酵素をたっぷり含み麹菌の持つ100種類以上の酵素を取り入れることが出来るので「飲む点滴」といわれす。

朝、米麹甘酒を飲むと基礎代謝が上がるという医者の報告もありました。


これは余談ですが、酒を造っている杜氏は肌が綺麗だといわれています。

米麹のコルゴチオネが作用していると思います。これは抗酸化、抗炎症作用に優れていてビタミンCより強い抗酸化作用があるので紫外線を受けても皮膚が炎症を受けにくくするというものです。

屋台の甘酒を飲むのは構わないのですが、ご家族、老親や子供たちの健康を願う「本物の」甘酒、米麹甘酒あままを、ご家庭の常備健康飲料としてお勧めします。

わたくしたちは、ご家庭の健康をサポートすることを役務として日々励んでいます。

今日も米麹甘酒あままを飲んで健康な一日をお過ごしください。一日200mlが適量です。