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2021/07/05 13:33
夏は暑さのため食欲も落ち、活力やその基になるなる栄養素が不足しがちです。
そのため神経や筋肉の動きが鈍くなり疲れやすくなります。これが夏バテです。
酷暑の今年は熱中症にも気を付けなければなりません。
熱中症は、暑さで体内の水分や塩分(ナトリウムなど)が不足してしまう状態です。
環境省で出された「熱中症環境保健マニュアル」では、熱中症対策として「100mlあたり40~80mgのナトリュウムが含まれる」飲料を取り入れるのが良いと書かれています。
甘酒には100mlあたり60mgのナトリュウムが含まれています。
人間の知恵、子孫を守る祖先からの知恵は現代に必須です。
発酵食品で生活を潤し命を守る発酵飲料としての甘酒は、江戸期幕府が甘酒を奨励した事でもその思いが伝わります。
当時、夏バテで体力を失って死亡者数が多かった対策としての甘酒推奨でした。料金も四文(現代の200円)と指定し、旅の疲れを取るため箱根には甘酒屋も置かれていました。
夏バテ対策としての甘酒には「ブドウ糖が20%以上含まれ、人間が生きていくために不可欠なビタミン類が豊富に含まれている。」(東大農学部教授
小泉武夫)のです。
米麹菌から作られる甘酒には、ビタミン類(B1,B”.B6)、パントテン酸、植物繊維、ミネラル、ブドウ糖など溶出されており、飲む点滴、総合栄養ドリンクとして認知されています。
その上、麹に由来する食物繊維とオリゴ糖はレジスタントプロテインという成分がが豊富に含まれているため腸を活性化させ、便秘解消に効果を発揮しています。
また、含まれているアミノ酸が乾燥を防ぎ、コウジ酸がシミやそばかすの原因のメラニンの生成を抑える効果もあります。
夏バテ防止の甘酒ですが、健康の効果は限りないものです。
古くから甘酒は米麹という原料が同じなので、長時間発酵させると日本酒になるといわれていたので「甘酒」という名前を付けられたといわれています。厳密には酵母でアルコール発酵させたものが日本酒です。
甘くておいしいので、平安時代の貴族は夏バテ対策として甘酒を牛乳割りにして飲んでいたそうです。
現代に生きる私たちは、先祖からの知恵を忘れがちですが夏バテ対策に甘酒を活用していたことは知って損はないと思います。
ご家族の夏バテ対策、そしてみんなの健康のために米麹甘酒あままをお勧めします。