2021/03/22 10:10


関東では東京で桜開花宣言が3月14日されました。これは例年より早い開花宣言でした。

しかし都内ではコロナ禍のため花見が禁止されています。

そのため全国的に花見自粛傾向で、例年の花見祭りが見られないのが残念です。

東京に甘酒横丁商店街があります。日本橋人形町の浜町沿道にあり、ソメイヨシノや大島桜の並木が続く中、毎年花見の季節には甘酒横丁商店街が甘酒2500杯提供しているのですが、昨年と今年はそれも中止になりました。三密を避けるためです。花見と甘酒の好きな人には残念な事です。

それでも家庭では桜の木を飾り、甘酒と花見団子で楽しんでいるようです。

各地でそれぞれの仕方で花見、桜を愛でているのだと思います。


この花見は歴史も古く、奈良時代の貴族による梅の鑑賞行事から始まって平安時代には桜に変わり、万葉集では桜が多く詠われています。

この桜に関しては、古くから農民の間で桜の花の咲き方で農作物の収穫を占ったり、稲の種まき準備を行ったりするなど桜は大事なものでした。豊作祈願の神事としてのお花見でした。

花見が盛大だったのは、豊臣秀吉が慶長3(1598)京都の醍醐寺で行った花見で諸大名や配下の女房女中など1300人にも及ぶものでした。今日に連なる花見のルーツと言われています。

江戸時代には、徳川家の菩提寺の上野寛永寺の境内に徳川家光が吉野を模して桜を植樹させたのが始まりで、多くの江戸庶民が花見に訪れました。

上野の花見も、楽器を打ち鳴らしたりの大騒ぎでやがて花見が禁止されることになります。

上野の花見も夜桜が禁止されていたので、夜桜も楽しめる浅草などが人気になりました。

隅田川沿いや北区にある飛鳥山は徳川吉宗が桜を植樹させたので桜の名所となりました。

このころには、花見に甘酒もよく売れたそうです。

この花見も戦争の一時期を除いて続いていたのですが、コロナ禍は庶民の楽しみを奪ってしまいましたが、場所によるどんちゃん騒ぎは別にして家庭でも家族で楽しむことはできます。

桜木があればそれでも良いのですが、子供がいれば桜の絵、何もなければ携帯での桜を見ながら甘酒と花見団子で家族と楽しむことが出来ます。

甘酒を使った団子は固くならずもちもち感があり、団子粉があればどなたにも作る事が出来ます。

ピンクの団子には桜の花の塩漬け、緑の団子にはヨモギ葉かヨモギパウダーがぴったりです。

桜を見ながら赤白緑の団子を頬張り、そして手には甘酒あままをご用意ください。