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2021/02/23 17:34
日本という国は四季もはっきりしており、四季折々と共に自然や生活での言葉遣いでも微妙な表現が沢山あります。
それはお酒に関して、その温度についても他国では表現できない機敏な日本語が存在します。
日本酒を味わう時、その表現とたしなみを知っておくのも、日本酒を楽しむ一つの知恵になるかもしれません。
居酒屋ではよく、「冷や」にしますか「お燗」にしますかと聞かれることが多いと思います。
暑気払いには、冷やした日本酒がのどを潤します。
しかし、俗にいう「冷や」は冷やしたお酒ではなく常温のお酒です。
氷を入れたり冷蔵庫で冷やしたり、コップをギンギンに冷やしたコップで出されるお酒は「冷酒」と言います。
日本語で表現される日本酒の温度は、「雪冷え」5度、「花冷え」10度、「涼冷え」15度と分けられています。
寒い時のお燗は、直接火にかけ温めたものを「直燗」といいます。
「日向燗」は30度前後、「人肌燗」35度ほど、「ぬる燗」40度、「上燗」45度、「熱燗」は55度前後と言われています。
それ以上は「飛び切り燗」になります。
沸騰させてしまってはアルコールも抜けてしまいます。酒の香りのする病人飲料ということでしょうか。アルコールが飲めなくなった病後の楽しみとでもいえましょう。
温度で楽しむ日本酒、自分の好みで飲む日本酒の温度も、日本酒を味わう楽しみの一つとなるでしょう。
甘酒あままもアルコール抜きで同じ栄養が付いてます。
直のみで良し、軽く温めてよし、ヨーグルトや豆乳、様々なものとよく合います。
ご自分の好みで楽しんで飲んでください。