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2020/09/25 15:46
米麹甘酒には豊富な栄養素が含まれている事は知られていますが、それぞれにどのような効果があるのかはあまり知られていないようです。
ビタミン類では新陳代謝の活性化、老化防止、精神安定、免疫力アップが知られています。
ビタミンB群でいえば
ビタミンB1―疲労回復、ストレス解消 ビタミンB6―貧血予防、不眠対策 ビタミンB12―健康な肌や髪をつくる、つわりや月経痛の緩和
などがあげられます。
それでは、成分による効用を対象対策別に上げてみます。
<便秘対策>
米麹甘酒には食物繊維とオリゴ酸が豊富です。
米麹の穀物繊維は水溶性と不溶性の両方が含まれているのが特徴です。
食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を整え、不溶性食物繊維は腸を刺激して排便を促します。
また、甘酒に含まれるプロラミンは便秘の解消や脂質の改善に効果を上げます。
オリゴ酸は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。
効果的なレシピに「さつまいもと甘酒ヨーグルト和え」があります。
米麹甘酒のオリゴ糖とヨーグルトのビヒィズス菌によって腸内環境を整えて便秘を予防し、同じ働きをする食物繊維でさらなる便秘対策になるのです。
<血圧対策>
アミノ酸の「GABA」(r-アミノ酸)は、血圧を下げる作用があります。
このアミノ酸の代謝に関わるB6も米麹の中にあるので相互作用で、より効果的に血圧を抑える事が出来ます。
また、甘酒のペプチドはストレスや偏食などで血液中の悪いホルモン(アンジオテンシンⅡ)に変質して起こる血管収縮や血液のドロドロ化(腎臓からの塩分排出の阻害)を阻止する働きがあります。
ペプチドも血圧が上がるのを阻止する効果があるのです。
このペプチドの効果では、米麹甘酒で実験した研究グループがマウスで実験しています。
マウスの実験では、米麹甘酒に含まれる植物繊維が血中総コレステロールを抑制する事例、ペプチドでは血圧上昇を抑制する効果と健忘症の発病に関与する物質(プリルエンドペプチターゼPEP)を阻害し、学習、記憶力を維持回復させる効果を発表しています。
その他、この実験でエボキシコハク酸誘導体がカプシンL(アレルギーの発病や骨粗鬆症に関与するプロアテーゼ)を阻止し、これらの予防効果が期待されています。
米麹甘酒には、健康に関する様々な効果が研究されていますが、今後の研究でまだまだ新しい発見が期待されます。
以前のブログでショウガをすって米麹甘酒と一緒に飲むことをお勧めしましたが、是非やってみて下さい。
血圧対策の一つです。
米麹から造られる甘酒はノンアルコール、しかも「飲む点滴」なので子供も妊婦も大丈夫。
継続して飲まれることをお勧めします。ご家族で飲める「あままボトル」がお勧めです。