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2020/09/25 15:38
普段何気なく飲んでいるお酒ですが、一度お酒について考えてみるのも面白いかもしれません。
そもそもお酒って何?
日本のお酒を管轄するのは農林水産省でも労働厚生省でもありません。
国税局です。税収源とみなされているからです。
そこで出される酒税法で、はじめてお酒の定義がされています。
酒税法ではアルコール分1%以上(容量比)を「酒類」としています。したがってアルコール1%以上の飲み物は、すべてお酒になります。
ところで、私たちが普段使う日本酒という言葉ですが酒税法では使われていません。酒税法では「清酒」です。
そしてカヤマ醸造所の純米発泡濁酒かやまは「その他の醸造酒」です。
この酒税法によってお酒の製造法・醸造法からお酒の種類まで細かく決められているのでです。
お酒を造るためには酒類製造免許が必要で、アルコール1%以上含む酒類を無断で製造すると10年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるという厳しいものです。
お酒に関した法は室町時代からあったそうですが、明治になって免許制になり国家の財政の元にもなっていました。
日清、日露の戦争では、国の財政の多くを占める酒税が戦費に当てられました。
1902年には酒造税だけで、国税収入の42%を占めていて、以後年々増税されていました。
これだけお酒が飲まれるというのは、昔の人は飲んべいが多かったのですね。
確かに各家庭ではテーブルの上にお父さんの飲むお酒が置かれていました。晩酌です。
働くお父さんのために「お疲れさまでした。」という気持ちと、適度のお酒はその成分からも体に良かったからです。
昔の映画を見ると、タバコとお酒はつきものでしたね。
歴史の中に綿々とつながり続けたお酒。
日本の文化の中に生き続けたお酒と国家財政の要に酒税があったのは、歴史のもう一つの顔を見るようで面白いものですね。
ところで、アルコールの度数は酒税法では液体100ml中に何mlのエチルアルコール(エタノール)が含まれているか%で表します。
これはヨーロッパでも同じ表記です。
アメリカではプルーフ(proof)という単位を使います。
水は0プルーフ、アルコール100%は200プルーフです。60プルーフと表示されていれば30%です。プルーフ÷2で度数が出せます。
イギリスは少し複雑で、100プルーフでアルコール57.1%ですので、60プルーフは60×0.571で34%の度数という事になります。
お店の外国のお酒、また海外に出た時には度数表記に注意してください。
健康なお酒というのものは正直なく飲みすぎはよくありません。
しかし少量飲むのであればエチルアルコールや添加物がたくさん入っていないお酒を飲みたいですよね。
カヤマ醸造所の「純米発泡濁酒かやま」は完全無添加・天然発泡の濁酒となりますので是非お試しください♪