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2020/09/03 10:53
最近吟醸酒というお酒がマスコミに出てきますが、「普通の清酒とどう違うの?」と思われる方は多いはずです。
1980年頃から普及したお酒です。
元々お酒の格付けは特級酒や一級酒という呼び方が一般的でした。
これは等級によって酒税が違う事から来ています。
1940年(昭和15年)に、特級から5級まで区別されていたものが、1943年に特級から2級までの級別課税となって戦後しばらくは続いていました。
1990年(平成2年)に、初めて日本酒の中で原料や製造方法の基準が決められてから大吟醸などの名前が定着します。そして、特級酒や1級酒そして2級酒は廃止されました。
この製造方法基準が定着するまで過渡的に、「特撰」「上撰」「佳撰」という呼び方が使われてもいました。
新たに決められたのは「特定名称酒」で「普通酒」と区別されます。
「特定名称酒」では、原材料や造り方にこだわった吟醸酒、大吟醸酒、純米酒等8種類に区別されます。
吟醸酒とは吟味して醸造する、という意味です。
「特定名称酒」に指定されるためには
①
酒米は品位規格3等以上に格付けされたもの
②
精米歩合は吟醸酒60%以下、大吟醸酒は50%以下
この精米歩合とはお米を磨く割合で、お酒造りの障害になるたんぱく質等を削り取り本体の半分50%以下で造るのが大吟醸酒です。「普通酒」は精米歩合70%です。
旭酒造の日本酒「獺祭」は精米歩合23%と言われています。
定められた等級と多くのお米を必要としたうえで、製造過程では「普通酒」の二倍から三倍の労力が必要です。
このようにできた「特定名称酒」は、酒市場の30%と言われているほど希少価値もあります。
このような厳しい酒基準は日本にしかありません。良いものを残すという考えから作られた制度です。
酒のラベルに清酒とだけ書かれているものは「普通酒」です。
「特定名称酒」の刻印されたお酒を飲むとき、お酒を造る杜氏の苦労にも思いを馳せてください。
かやま酒蔵の純米発砲濁酒は、この「特定名称酒」の純米酒に入ります。
栄養素が多く入ったもろみをそのまま残しているので清酒ではなく濁酒と言われるお酒となります。
かやま酒蔵のお酒は、このもろみも味わい深く(苦みや臭みのない)スッキリとした味わいとなっています。
また天然発泡のスパークリングが爽やかで女性の方からの人気も高いお酒となりますので是非お試しください!