2020/06/25 17:42

カヤマ醸造所は高品質のお酒を追及してきましたが、同時に歴史も古く日本人に馴染んだお酒は栄養が豊富であることから、栄養商品として多くの人に知ってもらうため、お酒を通して健康維持に向けた酒の知識の普及を図ってきました。
甘酒は、米麹から蒸米を発酵させて造るノンアルコールの飲料です。お酒は、この上に酵母を入れてアルコール発酵させたものです。
お酒は甘酒同様栄養豊富ですので、適量のアルコールを飲むうちには立派な健康飲料です。したがって、お酒は適量を飲んで心身共に楽しんでもらうものだと考えています。
長生きをしている老人達の飲酒率は高いことをご存知でしょうか。栄養補給とストレス解消に役立っているのです。

ここで、米麹甘酒造りととお酒造りの流れを見てみましょう。

お酒を造るにあたって、もともと米には糖分は含まれていませんので米のデンプンを糖分に変える糖化が必要で、その糖化の働きをするのが麹です。麹にはデンプンやタンパク質を分解する様々な酵素が含まれています。
米麹で蒸米のデンプンを溶解・糖化させて様々な栄養素を造ります。これがいわゆる甘酒です。
このデンプンからの糖分(グルコース)を原料として、酵母がアルコール発酵(水と二酸化炭素とエチルアルコールに分解)してできたのがお酒です。
つまり、米麹甘酒をもとに、その栄養素と酵素で醪(もろみ)の酵母の増殖と発酵促進に必要なビタミンなどの栄養を提供し、醗酵してアルコールができ酒となります。そして麹菌が作り出す成分(アミノ酸)が出来上がった酒の味に特徴を出すことになります。
酒造りに果たす甘酒のすごさが理解できたでしょうか。
米麹で造る甘酒は、お酒造りのための栄養提供者なのです。
お酒には色々な栄養が含まれていることはよく知られていますが、そのもとになっているのが米麹甘酒であることは是非知ってもらいたいことです。